<専門分野>
色素細胞の生物学、色素異常症、悪性黒色腫、光老化、美容皮膚科学
<演題名>
色素細胞の増殖分化制御−メラノーマの発症機序解明を目指して−
<講演要旨>
皮膚の色素細胞は、皮膚色を決定する役割を担うのみならず、紫外線に対する感受性、すなわち日焼けのしやすさや、慢性の紫外線暴露により生じる光老化(シミ、シワ、皮膚癌)の発症に大きく関与する。一方、皮膚の色素細胞が悪性転換すると、メラノーマが発症する。表皮から真皮へと浸潤したメラノーマ細胞は転移能が高く、またメラノーマは放射線療法、化学療法に抵抗性を示すため最も予後の悪い皮膚癌の一つである。従って早期発見、早期治療が重要となる。従来はメラノーマを疑わせる特徴の一つとして、通常のホクロよりも大きいことが重用視されていたが、小さいものでも悪性黒色腫として発症していることが近年明らかにされている。シミやホクロとの鑑別は時に難しいことがあり、メラノーマの分子機構の解明が待たれている。 |